督促
督促とは民事執行法に基づいた督促手続きのことですが、カードの支払いが遅れた際にカード会社からの催促全般を督促ということもあります。
一般的には後者の方を督促と理解している場合の方が多いかもしれません。
クレジットカードでお買い物をしたのは良いけれど、口座の引落日に残高不足になっているとカード会社から、引落ができなかった旨と、いつまでに(具体的日付を指定して)振り込んでください、という内容の比較的丁重なお手紙が送られてきます。
これを督促状という場合もあります。
お手紙だけではなくて催促の電話もかかってくることも、しばしばあります。
こちらも最初のうちはソフトなお電話です。
こうした、催促の手続きはカード会社を離れて委託の別会社が行っている場合もあります。
場合によっては債権譲渡されてカード会社ではなくて消費者金融会社に相手が変わっているということもありえます。
ですが、クレジットの方は比較的ソフトな対応で、その月のうちや、せいぜい数ヶ月の内に若干の手数料を加えて支払いを完了すれば、ほとんど事なきです。
一応、信用情報の事故欄にデータが記入されますが、最終的に支払いが完了していれば、ブラックになったなどと深刻に考えるほどではありません。
しかし、キャッシングの場合クレジットより事態が深刻になると思った方がよいでしょう。
キャッシングの場合、ごく初期の段階で指定の口座への振り込みをしてしまわないと、民事執行の手続きはいる可能性があります。
裁判所から本物の督促状が送達され所定の日時までに支払いをしないと何段階かの手続きを経て最悪、家や車が差し押さえられ競売されることになります。
督促手続きの途中で異議申し立てをすると裁判ということになります(積極的に望んで裁判にすることも可能です)。
ただ、気をつけなければならないのは、この裁判所から送達される本物の督促状を装った架空の請求書が送られてくるという詐欺もあるということです。
自分のカードの利用状況を把握していないと偽物と気づかず、あわてて振り込んでしまうかもしれません。
この場合指定の連絡先に電話すると新たな詐欺にひっかかる危険もあります。
一番安全なのは、身に覚えがあってもなくても、カード会社の問い合わせ窓口に電話して確認する方法です。